刑事裁判における弁護士の役割
1 刑事裁判における弁護士の役割
ここでは、刑事裁判における弁護士の役割について記載をしていきます。
2 被告人の権利・利益の擁護
すべての被疑者・被告人は、刑事裁判の判決で有罪と認定されるまでは無罪の推定を受けているとともに、適正な手続きによらなければ刑罰を科せられないものとされています(憲法31条)。
そして、その刑事裁判では、起訴をした検察官の有罪であることの立証に対して、被告人は防御活動をすることとなります。
その際、被告人側からみて相手方となる検察官や裁判官は、法律的知識を十分に持ち合わせているプロフェッショナルです。
そのプロフェッショナルを相手に、自分の有罪無罪や量刑のかかった重要な手続きに対して、法律的知識を十分に持ち合わせていない被告人が自らの力だけで臨んでいくというのは、極めて困難を伴います。
そこで、刑事裁判において被告人が防御活動をしていくにあたり重要な役割を果たすのが弁護人ということになります。
3 弁護人の役割は多岐にわたる
刑事裁判の目的に「事案の真相を明らかにし、刑罰法令を適正且つ迅速に適用実現すること」があります(刑事訴訟法1条)。
被告人が有罪であることの検察官の立証に対し、被告人側のほうで十分な反証を尽くして、初めて真実を発見することができます。
また、犯罪の事実関係については被告人においても争わない場合であっても、情状事実について被告人側で十分な立証を尽くさなければ、裁判所において適正な量刑を決めることができません。
そして、身体拘束を受けている被告人の場合には、保釈を請求して身体拘束からの解放を求めるケースがあります。
この保釈請求にあたっては、保釈保証金の準備、身元引受人の選定、保釈後の制限住居地の選定など、決定したり調整したりすべき事柄があります。
被告人だけで上記の対応をすることはできないですので、弁護人のサポートを得ることが必要不可欠です。
弁護人なくして刑事裁判は成り立ちません。
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