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弁護士法人心 横浜法律事務所

おまとめローンと任意整理では、どちらを選ぶ方が有利ですか?

  • 文責:所長 弁護士 湯沢和紘
  • 最終更新日:2023年5月23日

1 おまとめローンと任意整理の有利不利の比較

借金問題を解決する方法はいくつかありますが、ある程度類似の方法として、おまとめローンと任意整理が挙げられると思います。

それぞれの方法について、違いやメリットデメリット等についてご説明いたします。

2 専門家への依頼の要否

まずは、弁護士等を通じて行うものか否かという違いが出るかと思います。

おまとめローンの場合、銀行や貸金業者等に直接相談し、すべての債務を1社にまとめるような流れとなり、通常弁護士等がかかわる必要性がないといえます。

他方、任意整理の場合には、債権者ごとに個別の交渉することになり、通常は弁護士等を通じてこの交渉を行います。

そのため、弁護士費用等を考慮する必要が出てくるといえますので、この点だけを見ると、弁護士費用等がかかることになる分、任意整理の方が不利、といえるかと思います。

3 返済条件

返済条件については、多くの場合、任意整理の場合の方がおまとめローンと比較して有利な条件にしてもらえる場合が多いと考えられます。

おまとめローンの場合、金額、審査結果等にもよるかと思いますが、数%~十数%の利息が条件となってきます。

例えば、総額300万円でもともと利息15%が10%に減ったとしても、単純計算で年間30万円の利息は生じるという条件になります。

当然ながら、翌年以降も10万円単位の利息を支払い続ける契約内容となりますので、債務額や利息の条件によっては100万円以上の利息の返済となる可能性もあります。

任意整理の場合、うまくいけば将来の利息をゼロにしてもらえることも少なくありません。

この場合、10万円単位の利息の支払いがなくなり、おまとめローンの場合に支払うことになる利息分の支払いを抑えられると考えると、交渉次第とはいえ、任意整理の方がかなり有利な返済条件となる可能性があるといえます。

債務総額にもよりますが、多くのケースで、総支払額は、弁護士費用を考慮してもおまとめローンの場合任意整理の方が低い結果となることが多くなってくると思われます。

4 信用情報

では任意整理の方がメリットばかりかといえば、必ずしもそうとは言い切れません。

上記2のとおり、任意整理では弁護士等に依頼して返済条件の交渉を行うことになります。

これにより、弁護士介入の通知が貸金業者等に届いたタイミングで信用情報機関に事故情報が登録されることになります(正確ではありませんが、世間的には「ブラックリストに載る」と呼ばれる状態になると考えていただくとよいかと思います)。

この結果、新たな借入れができなくなる、ローンが組めなくなるといった不利益が生じます。

おまとめローンについては、弁護士等の介入がないため、これを理由とする事故情報登録のリスクは回避することができます。

そのため、返済総額の観点からすれば任意整理の方が大幅に有利である場合があるとしても、ローンを組むことが近日中に予定されている等の理由から、あえておまとめローンを選択するという場合は考えられるところです。

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