過払い金返還請求をすると住宅ローンの審査に影響しますか
1 住宅ローンの審査と信用情報
過払い金返還請求をした結果、住宅ローンの審査が通らないということは避けたいかと思います。
では、どのような場合に住宅ローンの審査に影響があるのでしょうか。
住宅ローンの審査は、住宅ローンを借りた人が本当にローンを返済できるかを様々な側面から審査します。
収入はもちろんのこと、借金をしたことがあるか、借金の支払を遅れたことがあるかが極めて重要な審査項目になります。
借金をしたことがある
=毎月の給料だけではやりくりできていない
=毎月の給料だけではローンを返済できない
借金の支払を遅れたことがある
=ローンの返済が滞る可能性が高い
となってしまうためです。
借金をしたことがあるか、借金の支払を遅れたことがあるかは信用情報機関に登録されています。
過払い金返還請求をすると、信用情報機関に登録される可能性があるため、過払いの審査に影響がありえます。
2 過払い金返還請求と信用情報
借金の支払いが遅れると、CIC、JICC、全国銀行協会といった信用情報機関に登録されます。
しかし、過払い金返還請求は、借金がなくなって貸金業者から支払いを受けられる手続きです。
そうすると、信用情報機関に登録されることはおよそないように思えるかもしれません。
実際にその通りではあるのですが、ケースによっては信用情報機関に登録されることもあるので、以下でケースごとに説明します。
① 借金の支払が終わっている場合
借金の支払が終わっている場合、過払い金返還請求を行っても信用情報に登録されることはありません。
② 借金の支払が残っている場合
過払い金は、利息制限法所定の利率(15~20%)よりも高い利率で貸付がされている場合に発生します。
そのため、契約上の高い利率で計算すると借金が残っているが、利息制限法所定の利率で計算をすると借金がなく、むしろ過払い金が存在するという状態が発生します。
この、契約上は借金が残っている状態で過払い金請求を行うと、借金がある状況で弁護士が介入したということで信用情報機関に登録されることがあります。
過払い金の請求がまとまって、借金が残っていなかったということになれば、信用情報機関から削除はしてもらえることが多いのですが、過払い金を回収するまでの数か月間は信用情報機関に載ってしまうことがあります。
③ クレジットカードの利用が残っている場合
クレジットカード会社からの借入の場合、買い物をするときにクレジットカード払いをするショッピングと現金を借り入れるキャッシングがあります。
このショッピングとキャッシングは別物で、過払い金はキャッシングからしか発生しません。
過払い金があるとしても、先月利用したクレジットカードの支払が残っている状況で、過払い金返還請求のために弁護士が介入してしまうと、借金がある状況で弁護士が介入したということで信用情報機関に登録されることがあります。
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